概要

DU-160Mは、HD-SDI信号およびSD-SDI信号に対応した、モジュールタイプのフレームシンクロナイザです。
・入力信号を自動判別し、HD-SDI信号およびSD-SDI信号に対応します。
・エンベデッドオーディオは、8ch(48KHz、HD-SDI：24bit、SD-SDI：20bit、映像同期モード)に対応しています。
・タイムコード、放送局間制御信号などのアンシラリーデータは、入出力間で保護されています。*1
・電源断時、入力コネクタと出力コネクタとの間を、高周波リレーによりバイパスすることができます。
・筐体はDU-20/40/100から選択でき、DU-40/100はマスター運用に適した2重化電源に対応しています。
*1　入力信号と出力側の同期信号が非同期の場合、出力のアンシラリーデータに不連続または重複が発生することがあります。

機能

動作モード切り換え

以下の3つの動作モードを切り換えることが可能です。

■ フレームシンクロナイザモード（FS）
入力信号と出力側同期信号が非同期の場合に使用する、通常のフレームシンクロナイザとして動作するモードです。 入力信号と出力側同期信号の許容位相差に制限はありません。

■ ラインディレイモード（LD）
入力信号と出力側同期信号が、同期している場合に使用するモードです。 ブランキングスイッチャの切り換えショックなどを抑圧する場合に使用します。 入力信号と同期信号の許容位相差は、±2Hです。

■ フレームディレイモード（FD）
入力信号と出力側同期信号が、同期している場合に使用するモードです。 映像の切り換わりを検出すると、音声ミュート機能が働き、映像の切り換えショックだけでなく、音声の切り換えノイズも抑圧することができます。 入力信号と同期信号の許容位相差は、±2Hです。

出力信号位相可変

フレームシンクロナイザモードを選択している場合、入力同期信号に対して、出力信号位相を可変できます。

入力信号断時の処理

入力信号断を検出した場合、以下の2つ処理モードを切り換えることが可能です。
モードの切り替えは、内部のディップスイッチにより設定します。

■ フリーズモード
入力信号が無くなる直前の映像信号を出力します。
音声信号はミュート処理されます。
フリーズモードは、FSモードおよびFDモードに有効です。

■ クロミモード
黒の映像信号を出力します。
音声信号は無音となります。

ブロック図

DU-100筐体搭載可能数

仕様

前面

背面

*デザイン・仕様は予告なく変更することがあります。記載の名称は各メーカーの商標または登録商標です。