AVファイル AVR-802B

Fill/Keyの独立2系統再生
制作・報道サブでの運用に最適


| 新機能UP情報 *オプション含む

AVR-802B-S: 静止画専用機能
■AVR-802BEX:動画クロスフェード再生対応
■素材同期配信ソフトウェアによる系統拡張

 ・複数台AVRを多系統サーバーとして扱う
■オフライン端末
 ・メディアを使用した受け渡し
 ・ファイル素材取り込み、送出リスト編集
■システム監視PC(SNMP)
 ・複数のシステムを監視、障害時メール発信
■拡張ループ機能
 ・ループ再生効果が充実,回数指定、自動チェンジスタート
■動画素材より長い音声の記録再生
■動画、ロール、静止画の位置移動
■静止画自動チェンジ
■ファイル登録処理の高速化
■タイムコードリスト対応ベースバンド自動収録ドロップ/ノンドロップ双方に対応
■外部プレイリスト読み込みによる自動番組編成

| 概要

AVR-802Bは、制作サブ・報道サブなどに最適なAVファイルです。2系統のFill/Key信号を独立して再生制御が可能です。
本体には、SSD(Solid State Drive)を2台ミラー構成で搭載しており、1台のSSDが故障しても運用を継続することができます。本体に動画を2時間、音声5時間、静止画10,000枚を保存する ことができます。 オプションで動画4時間記録にも対応しています。
再生中でもファイルの取り込みやベースバンドの収録が行えるので緊急素材などの取込などにも対応します。
タッチパネル型や、スイッチ型などの各種リモコンを用意しており、運用形態に合わせた選択が可能です。
素材管理サーバーとの組み合わせによって素材のバックアップ、ミラーリングや共有、外部からのファイルの受け渡しなどを行えるシステムも構築 できます。
MOV、MXFなどの動画のファイル取り込みにも対応しています(オプション)。

| SSD記録

記録媒体にSSDを用いています。RAID1ミラー構成です。
標準構成で、動画2時間、音声5時間、静止画10,000枚の記録再生が可能です 。オプションで動画4時間記録にも対応しています。*1
*1:FILL+KEY 180Mbpsレート時、ロール素材は静止画として扱います。

| 独立した再生と収録

再生送出に影響することなく、収録や編集をすることができます。 収録はベースバンド収録*の他、端末ソフトウエアを用いてのファイルベース収録が可能です。各種汎用の静止画連番ファイル、音声ファイル、動画ファイ ルなどを取り込むことが可能です。
*ベースバンド収録時はREC/PB側は再生との切替になります。

| Key信号付2系統独立送出

Key信号付動画、静止画、音声の2系統独立再生が可能です。

| 多彩な再生方法に対応

連続動画再生、ループ再生機能を活かした多彩な再生が可能です。
イベントごとにオートスタート、オートチェンジ、リピートなどの再生属性を設定できます。またイベントごとにフレーム/フィールドの再生モー ド設定ができます。
ハイライト再生機能ではリスト内の静止画、動画のイベント連続再生、リスト単位のループ再生に対応しています。

| 放送設備として十分な冗長性

記録媒体SSD(RAID1)、電源、FAN、LANを2重化しています。またシステム上で素材バックアップ、リストア機能を持ち高い冗長 性を実現しています。

| JPEG2000コーデック

JPEG2000コーデックを採用しており高画質です。*当社従来モデル比

| Monitor出力とNEXT出力

主に動画再生を確認するMONITOR出力と、シーケンシャル送出時のNEXT出力とが独立しています。MONITOR出力はDSK機能* も備えており、Key付素材のプレビューに使用できます。素材名やタイマなどのクレジット表示も可能です。 また、NEXT出力は動画再生中の変更にも追従します。
*DSK機能はREC/PB側の出力でのみ機能します。

  ▲Monitor OUT表示例1(再生時)      ▲Monitor OUT表示例2(DSK表示例)

| タイムコード検知収録機能

タイムコード検知収録機能は、入力される映像のタイムコードを検知し、フレーム単位で指定したタイムコード位置で正確に自動収録します。収 録後のFill/Key位相の調整作業が不要になり、テープ搬入される映像素材の収録作業を効率化します。

| FillとKeyの同時収録、順次収録対応

作画装置の出力を想定したFillとKeyの同時収録と、VTR等の出力を想定したFillとKeyの順次収録の両方に対応できます。また Key信号・音声については上書き収録に対応しています。

| AES3id入出力

AES3id(BNC)入出力 を装備しています。*3
*3:2CH(ステレオ)のみになります。

| 映像・音声編集機能

通常のIN点・OUT点編集はもちろん、不要な部分を3ヵ所までカットして再生させることができる中抜き編集などが可能です。
映像に対して音の位置変更、音声の再生レベルを素材ごとに変更でき、素材属性として保持します。

▲IN点/OUT点編集画面例           ▲中抜き編集画面例(上記は2箇所を指定した例)

| リモコン操作

操作性に優れたタッチパネル操作のリモートアプリケーション(PC-802)や、スイッチリモコン(RC-802)、パラレルリモコン (CU-22)などを使った運用が可能です。

| プロキシ映像プレビュー

PC上でのプロキシ映像プレビューに対応。動画やロール素材をPC画面上で再生して確認することができます。Key付素材ではDSKイメー ジでの確認ができます。背景は任意の静止画または固定色(5色)を選択することが可能です。
プロキシ映像のフォーマット
ファイルフォーマット : Windows Media File(拡張子:WMV)
画角サイズ:640×360(実画像の1/3 サイズ)
フレームレート:30 fps
ビットレート:2Mbps(ビデオ)、192Kbps(オーディオ)
音声:2ch

▲プレビュー用画面

| オフライン登録編集(オプション)

PC-802端末をオフラインで使用し、ファイルベース素材取込、送出順編集の操作が可能です。エクスポートされたデータを専用メディアを 使用してオンラインのAVR-802に受け渡すことができます。

| システム例


| PC-802送出・登録アプリケーション(タッチパネル対応)

 ▲送出画面                      ▲ハイライト送出画面

 ▲ベースバンド収録画面               ▲ファイル取込画面

| リモートコントローラ RC-802/RC-802B/RC-802C/CU-22

RC-802
▲RC-802
RC-802B
▲RC-802B
RC-802C
▲RC-802C
CU-22A
▲CU-22A

| 仕様・定格

信号規格 映像 HD-SDI SMPTE292M準拠
音声 HD-SDI Embedded Audio SMPTE299M準拠
AES3id準拠 (48kHz、24bit、8ch、映像と同期)
信号入力 FILL/KEY IN 1系統
KEY IN 1系統
AUDIO IN(AES3id) 1系統 (2ch)
信号出力 LINE FILL OUT 2系統 2分配 (Embedded Audio)
LINE KEY OUT 2系統 2分配
NEXT OUT 2系統 2分配(モニタ用)*
MONITOR OUT 2系統 2分配 (Embedded Audio)
PB側:素材長、素材名、カウンタがスーパー表示されます。
REC/PB側: 上記スーパー表示およびFILL/KEY/DSK切替表示ができます。
AUDIO OUT(AES3id) 2系統 2分配 (2ch)
同期信号 信号規格 NTSCブラックバースト(B.B)または3値SYNC 自動認識
同期信号入力 1系統 BNCコネクタ 75Ω終端
位相調整範囲 縦(V):±562ライン    ※すべての映像信号を同時に調整します
横(H):±4000 サンプル ※出力系統ごとに、個別に設定できます
制御信号入出力 シリアル制御 2系統 D-Sub9ピン 制御ポート RS-422準拠 (オプション)
パラレル制御 2系統 D-Sub37ピン パラレル制御入力/タリー出力ポート
LAN
(1000Base-T)
2系統 映像・音声データ転送・制御用
1系統 ログ/SNMPエージェント/SNTPクライアント/メンテナンス用
GPI 1系統 D-Sub 9ピン
ALARM 1系統 D-Sub 15ピン
制御遅延量 スタート制御を受けてからの再生までの遅延量は固定3.5フレーム
使用条件 連続使用
設置環境 屋内
動作環境 5℃~40℃ 温度勾配 15℃/時間
周囲湿度 20%~90%(R.H)結露無き事
外形寸法(mm) 430(W)×420(D)×86.5(H)
EIA ラックマウント、高さ2U  ラックマウント金具、突起物を含まず
重量 約16kg
電源電圧 AC100~240V 50/60Hz 2重化電源
消費電力 150VA以下

* NEXT出力はHDサイズの1/4とした映像データを拡大出力します。本線出力として使用することはお控えください。

| ファイル仕様

圧縮方式 映像 JPEG2000(非可逆圧縮)
最大180Mbps(FILL+KEY) ビットレートの選択可能
FILL信号 4:2:2 10bit
KEY信号 4:0:0 10bit
音声 非圧縮 量子化:24bit、サンプリング周波数:48kHz
記録媒体 SSD 2台をRAID1(ミラーリング)構成で搭載
記録容量

記録時間 管理ファイル数
動画 2時間(4時間)* 10,000イベント
音声 5時間 10,000イベント
静止画 10,000枚 10,000イベント
システム画像 10枚
クレジット画像 20,000枚
送出リスト数 1,000リスト
素材長
動画・音声素材長 最小 2秒
最大 30分

* 動画、音声、静止画の記録領域は独立しています。
* 動画4時間はオプション対応です。
* ロール素材は静止画領域を使用します。
* 記録時間は映像信号を180Mbps(FILL+KEY)で記録した場合です。
* クレジット画像は、縦横1/4に間引いた画像で、NEXT出力などに使用されます。

| 収録可能なファイルフォーマット

画像フォーマット

フォーマット 内容
標準 TIFF 24ビットRGBまたは32ビットRGB+Key
PICT 24ビットRGBまたは32ビットRGB+Key
TARGA 24ビットRGBまたは32ビットRGB+Key、圧縮/非圧縮
JPEG JFIF規格に準拠、YPbPr Keyなし
BMP 24ビットRGB、Keyなし
PNG 24ビットRGBまたは32ビットRGB+Key、圧縮/非圧縮
PSD 代表画像のみ対応、Photoshopにて「互換性を優先する」で保存。
GIF 先頭画像のみ対応(アニメーションGIFの場合)
動画ファイル変換機能
(オプション)
MOV MOV 
MXF XDCAM Op1a (SONY社)
画角サイズ
画角サイズ 16:9 1920×1080
4:3 640×480、720×486
その他サイズ 静止画、ロール 画像の縦が 1080 になるように拡大 または縮小します。
動画 画像の中央に貼り付けます。(拡大・縮小はしません)
ピクセルレベル ピクセル値 0 を0IREに、ピクセル値255を100IREとして変化します。
音声フォーマット

フォーマット 内容
標準 WAVE 48/44.1KHz、24/16bit、リニアPCMのみ
AIFF 48/44.1KHz、24/16bit、リニアPCMのみ

| 背面


*デザイン・仕様は予告なく変更することがあります。記載の名称は各メーカーの商標または登録商標です。



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