概要

ASW-400HはHD-SDI信号4（+1DSK）入力、1出力のスイッチャ機能や簡易台本機能、およびテロップ作成機能をもつ、メディアネットワークステーションです。 すべての入出力映像はネットワーク上の操作端末に縮小表示されるため、外部にモニタ設備が必要なく機動性に優れ、また撮影機材の省スペース・省コスト化を図ります。ネットワーク環境が整えば、どこからでも遠隔操作が入力映像を見ながら行えます。
ASW-400Hは日本放送協会殿との共同開発製品です。

特長

サムネイル画像のタッチ操作

操作はネットワーク経由（有線/無線）で行います。 すべての入出力映像は操作端末画面上にサムネイル動画像として低遅延で表示されます。スイッチャーの操作はサムネイルをタッチすることで行います。

HD-SDI入出力　4入力1ME

HD-SDI入出力は4入力、1出力です。
DSK用にFILL/KEY入力も1系統実装しています。
その他リソースとしてRAM画像、バックカラー、テロップ画像が使用できます。
L列 ： 2バス（A,B）（IN1〜IN4、RAM 画像、バックカラー）
DSK列 ： 1バス（FILL IN、KEY IN、RAM 画像、テロップ 画像、マット）

音声モニター機能

選択した映像入力のエンベディッド音声の1-2chが操作端末側でモニターすることができます。

フレームシンクロナイザ機能

SDI映像入力にはフレームシンクロナイザ（FS）を内蔵。

フェーダーモード、WIPEパターン(11種類)

フェーダーモード：CUT/MIX/WIPE
DSKフェーダーモード：CUT/FADE/WIPE

RAM画像

RAM画像は操作端末起動時に4画像分を本体に自動的に転送します。画像ファイルを変換取り込みが可能です。（1920×1080ドットのみ）
対応フォーマットはJPEG、GIF、PNG、BMP、TIFF

タリー表示

操作端末のタリー表示はレッドタリー、グリーンタリー、イエロータリーの3種類があります。DSKの素材として本線に出力されている場合は橙色で表示します。

イベントメモリ

スイッチャーのTAKE操作（アクション）を複数記憶し、連続的な再現が可能です。操作端末に8イベントを保存でき、外部USBメモリへの保存も可能です。

シーンメモリ

スイッチャーのセッティング状態を保持する機能です。入出力割り当て設定、ネクストの選択状態、切替効果の選択状態などスイッチャの現在の状態を保存することができます。本体には2つのユーザー設定を保存でき、外部USBメモリへの保存も可能です。

テロップ作成機能

内蔵テロップ画像用にテロップ作成（オプション）を用意しています。操作端末で素材作成が可能です。

簡易台本機能

映像入力（リソース）切替、効果、DSK処理などを登録し、TAKEのみで進行が可能な機能です。自動実行も可能。台本は別のオフライン端末で作成も可能です。

小型・省スペース

1Uラックマウントサイズ本体、コントローラ用WindowsPCで構成されます。

2重化電源標準装備

使用例

○ 簡易中継制作 ― 少人数クルーでの中継時など。
○ 簡易スタジオ制作 ― 簡易台本機能を活かしたスタジオ収録など。
○ 再撮スイッチング ― スタジオでの再撮映像切替用途。
○ 議会中継、イベント・セミナー収録 ― テロップ作成機能と台本機能で収録機材をコンパクトに。
○ ネット配信用 ― ストリーミングエンコーダーとの組合せでネット配信など。

操作イメージ

構成イメージ

台本機能

仕様

背面

*デザイン・仕様は予告なく変更することがあります。記載の名称は各メーカーの商標または登録商標です。