概要

本装置はＬＩＮＥ入力の映像信号を縮小し、B.G（バックグラウンド）映像入力上の任意の位置に配置して出力することができる、L形レイアウト装置です。

• SDTV（SMPTE259M　D1-SDI）に対応しています。
• 高さ＝1U・幅＝19インチラックサイズ筐体（FR-84）に、2セットが実装可能です。
• 電源OFF時には、高周波リレーによるSDI信号のLINE入力＝出力間バイパス機能を持っています。
• 外部制御インターフェイスは、PIF（Parallel Remote）/SIF（Serial Remote）とも弊社製品（ALL-100、ALL-200シリーズ）と互換性があります。
• BG入力は、フレームシンクロナイザ機能を持っておりLINE入力に対して非同期な信号に対応しています。
• 内蔵の不揮発性メモリに2枚までのBG入力映像を記録し、BG映像として使用することができます。
• MONITOR出力で、L形レイアウト時のLINE出力イメージを確認することができます。
• LINE入力＝出力間で、Embedded Audio Data／Ancillary Dataは全て保護されます。
• レイアウト設定は、最大10パターンまで不揮発性メモリに記憶することができます。

特長

自由な縮小面積比

入力映像のイメージを壊すことなく、縦横比固定のまま、面積比100％〜25％までの縮小を行う事ができます。

入力映像のトリミング

入力映像の上下左右の各辺ごとに、トリミングを行う事ができます。また、縮小機能と組み合わせることも可能です。

入力映像の位置移動

入力映像を出力画面の右上・左下・中央など、任意の位置に貼り付けることができます。

バックグランド映像の構築

縮小時またはトリミング時の映像の隙間には、内部の不揮発性メモリに保存された映像（静止画）、バックグランド映像入力（動画）の中から選択して、バックグランド映像を構築することができます。

10個のレイアウト設定

「PRESET 1〜10」までのスイッチ毎に、レイアウト変換時の入力映像の縮小率、張り付け位置、バックグランド映像の選択等の設定を登録させ、ワンタッチで設定を呼び出すことができます。

各種設定の保持

電源断時においても保存されたバックグランド画像や各種設定は、不揮発性メモリに保持されます。

スムーズなレイアウト切り替え

「OPERATE」スイッチをONにすることにより、無変換状態からレイアウト変換映像に切り替わります。その場合、選択されている「PRESET」スイッチに登録されている「縮小率」および「貼り付け位置」に、設定されたスピードでリニアに移行します。

スムーズなレイアウト復旧

「OPERATE」スイッチをOFFにする事により、レイアウト変換状態から無変換映像へ戻ります。その場合にも設定されたスピードでリニアに移行します。

入力信号の保護

無変換または、レイアウト変換時のどちらにおいても、本線入力信号のブランキングに含まれているEmbedded Audio（16チャンネル）は、そのまま出力されます。（MONI OUT出力は除く）

同期信号の自動切換え

外部同期信号は、BB信号（NTSC）に対応しています。また外部同期信号を入力しない場合には、「LINE IN」入力のSDI信号に同期します。

高品位な映像変換

本線入出力には、10ビット幅のデジタル信号処理を行っておりますので、高品位な変換が行えます。（ただし、バックグランド映像は8ビット幅です。）

外部からのバイパスコントロール

外部リモート端子から、入出力間をバイパスさせることができます。

概略図

前面　（FR-84　2台実装時）

仕様

背面　（FR-84　2台実装時）

FR筐体搭載可能数

*デザイン・仕様は予告なく変更することがあります。記載の名称は各メーカーの商標または登録商標です。