北海道文化放送株式会社 様

VANC検知静止画インサータ DU-189 導入事例

インターネット同時ライブ配信システム 送出制御の接点制御に依らない方法で、CMの静止画差し替えを実現


2017年9月に弊社DU-189をご導入いただきました、北海道文化放送株式会社技術局 放送システム部 兼 映像ソフト部 根岸康之様に、導入に至る経緯や今後のご活用などの感想などを伺いました。

導入に至る経緯や意図

災害時などのローカル特別番組をインターネットでも同時配信するにはCMへの蓋かぶせが必要になります。
できるだけシンプルに構築することが望ましく、アサカ社製のSCTE104 VANCインサータDU-187という装置が、APCの接点制御やARIB STD-B39の局間制御信号を元に内部静止画に差し替える機能が付いていたので、スタジオ・サブからの信号にはなくて、CMサーバからの信号にはあるユーザーデータ1の信号の有無を差し替え条件に改修していただきました。

▲図1 DU-187機能概念図


ちら見え対策でさらに改良

 当初のデモ機では、CM入りの際に1フレームのチラ見えが発生していました。マスタースイッチャーは外部同期信号を元に7、569ラインでブランキング切り替えを行っているので、21、584ラインからのアクティブビデオ(映像信号)が来る前に、必ず20、583ラインのユーザーデータが来るはずなので、チラ見えする前に切り替えられるよう改修を行っていただきました。これによって1フレームもCMを見せることなく静止画差し替えが可能となりました。

▲図2 DU-189機能概念図


導入後の感想             

ローカル災害特別番組のインターネット同時配信用のCMへの静止画差し替えを、マスター改修のような手間や費用をかけずに行うことができました。機器単体でも放送機器なので多少値段はかかりましたが、極めてシンプルで使いやすいと思います。


本装置の開発において、北海道文化放送様は25回FNSテクニカルフェア「あんたが大賞」の銅賞を受賞されました。






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